この度、当協会は熊よけスプレー、対人用スプレーの安全データシートの作成ならびに公開をTMM社へ要請し、TMM社によって安全データシートが公開されましたので、ここにお知らせいたします。
安全データシート(SDS)とは
安全データシートとは、有害性の恐れのある化学物質を含む製品について製品ごとに個々に作成され、製品に含まれる化学物質の性状や適正な取り扱い方法といった詳細情報を第三者へ提示する文書です。日本では安全データシートと呼ばれ、英語圏ではSDS(Safety Data Sheetの略)と呼ばれています。
出典:安全データシート(Wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/安全データシート
安全データシート(SDS)の必要性
化学物質、特に有害性の恐れのある化学物質は誤った保管や運送がなされると、人体や環境へ危険を及ぼす可能性があります。有害性の恐れのある化学物質を含む製品を適正に保管し、輸送することは、保管や輸送に関わる全ての人にとって安全上重要です。
これら個々の製品が含む化学物質の物性や危険性などは、それを製造または輸入する業者にとっては化学物質の情報を得やすく安全に取り扱いが出来ます。しかし、それらを仕入れる販売店を始め保管や輸送に関わる物流従事者にも安全上十分な情報が伝えられていなければ、製品を法令に基づき安全に消費者へ届けられないばかりか、保管や輸送上の事故に繋がる恐れもあり、これらに関わる従事者の安全が損なわれる恐れがあります。
このような理由から、有害性の恐れのある化学物質を含んだ製品については、自主管理上必要な情報を確実に伝えることが出来るよう、製造元または輸入元の業者が統一された書式に沿って情報を開示することが法令で義務付けされています。
JIS規格:JISZ7253 GHSに基づく化学品の危険有害性情報の伝達方法-ラベル,作業場内の表示及び安全データシート(SDS)/経済産業省、厚生労働省
「新市場創造型標準化制度」(日本産業標準調査会ウェブサイト)
https://www.jisc.go.jp/pdfa7/PDFView/ShowPDF/KAAAAByJYDHZDXcBSa3w
TMM社へ安全データシート作成を要請
有害性の恐れのある化学物質による事故や災害を防ぎ、法令に基づき適正かつ安全な取り扱いを確かなものとするためには、これまで述べてきた通り安全データシートの作成と公開が必要不可欠です。当協会では熊よけスプレー、対人用スプレーが有害性の恐れのある化学物を含む可能性があるためTMM社に対し安全データシートの作成ならびに公開を要請し、TMM社はこれに応じました
TMM社において安全データシートの作成は速やかに行われ、法令が定める16項目の開示すべき安全項目を網羅した安全データシートが公開される運びとなりました。
TMM社が公開した安全データシートについては以下のリンクとなります。
■B-609 中型・熊よけスプレー
http://www.tmm-net.com/images/menu/b-609_sds20191107.pdf
■B-610 大型・熊よけスプレー
http://www.tmm-net.com/images/menu/b-610_sds20191106.pdf
■対人用スプレー
http://www.tmm-net.com/images/menu/spray_sds20191107.pdf